猛威エボラ

 

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今、またエボラウイルスが、アフリカの

コンゴ民主共和国で猛威を振るっています。

 

 今回の大流行は、すでに史上2番目の規

模になっています。2014年から2016年に

かけて、西アフリカで1万1300人以上を死

に至らしめた大流行が発生したが、それに

次ぐ大きさです。

 

 ウイルスが拡大しているエリアは、外国

人に対する根深い不信感があるせいで、治

療を受けたがらない人が多く、さらに支援

者を襲撃する事件が発生するなど暴力もは

びこっており、エボラの制圧はますます困

難になっているそうだ。

 

 とはいえエボラウイルスは、さほど簡単

には感染しません。それに医師らが丸腰で

エボラと闘っているわけではありません。

現場には、試験中の4つの新治療法に加え、

rVSV-ZEBOVワクチンという強力な武器を

投入している。

 これは2000年代前半にカナダの科学者た

ちが開発し、2015年にギニア臨床試験

行われたこのワクチンで、無害なエボラウ

イルスたんぱく質を組み込んだ動物由来の

ウイルスでできている。これを接種すると、

ヒトの免疫システムは、あらかじめエボラ

ウイルスに対する防御策を講じるようになる。

 

 では、非常に効果的なワクチンが存在し

これからも届けられるというのに、なぜエ

ボラの流行を制圧できないのか。

 

 まず、コンゴ北東部では人々の移動が非

常に活発であることが挙げられる。

また、医療を提供する人や施設が、個人病

院から伝統医術者、薬局に至るまで、何百

もあってバラバラ。しかも、エボラの初期

症状は、麻疹やマラリアなどのありふれた

病気とよく似ている。つまり、エボラ患者

を初期段階において特定することは必ずし

も簡単ではない。

 患者が医療施設を移動している間に、多

くの接触者を作り、ウイルスを広めてしま

っているのだろう。

 

 エボラ以外の理由で入院した子どもたち

が、他の患者と同じベッドを使ったり、下

手をすれば医療器具を使い回されたりして

いる可能性が非常に高いそうだ。

 

 しかし、エボラ対策と地元コミュニティ

がうまくかみ合った地域では、流行が収束

に向かうところもあるそうで、関係者は中

央集権的なエボラ治療施設を作り、地元の

医療従事者たちでエボラの診断ができるよ

うになれば、より効果が上がるのではと期

待している。

 

 人々の移動を少なくし、自宅の近くで的

確な診断を受けられたら、ずっとよくなる

と言うことだろう。

 

 身近な医療施設、大事ですよね。

 頑張って下さい、国境無き医師団。

#エボラ

#コンゴ民主共和国

#有効な治療